こんなスクワットはNGだ!
一生懸命トレーニングしているのに、なぜか思うような効果が得られなかったり、人から見て「変なフォーム」になってしまっていてはとても残念、無念です。
というわけでこのページでは、スクワットの「NG!」な例について解説していきましょう。
背中を丸めて行うスクワット
さて、再三に渡って書いているので、そろそろ嫌気が差している方もいらっしゃるかと思いますが(笑)、スクワットを行う時は背中を丸めた状態、いわゆる猫背の姿勢をとることは厳禁です。
もともと人間の背骨は、頭から腰までまっすぐ直線的に伸びているのではなく、S字を描くようにゆるやかなアーチ構造になっています。
そして、やや胸を張った姿勢でこのアーチ構造を維持している時に、力がうまく分散され、背骨や腰椎(背中から腰にかけての部分)に無理な負担をかけずに重量を支えることが可能になるからです。
ほとんどしゃがまないスクワット
立った状態から少しだけしゃがんで、またすぐに立った姿勢に戻る・・・
他の筋力トレーニングにも言えることですが、関節をほんの少ししか曲げずに行うスクワットも、代表的な「ごまかしスクワット」の典型と言えるでしょう。
特にスクワットはしゃがんだ姿勢が辛い種目なので、やたらと高重量にこだわっているうちに、知らず知らずのうちにしゃがみが浅くなっている事も多いようです。
ただし、柔軟性に自信が無い人や、腰に不安がある人、スクワット初心者は無理をして深くしゃがむ必要はありません。
「NG」というのはあくまでも筋力トレーニングとしての辛さから逃れたり、動作をごまかす為に浅くしゃがんでいる場合の話です。
脚の筋肉を使わないスクワット
スクワットでは背中の筋肉も補助的に強化されますが、主役として働くのは大腿四頭筋や大臀筋など「足腰」の部分の筋肉です。
ところが、スクワットを行う時に「しゃがんで立ち上がる」のではなく、極端に言うと「おじぎ」をするように、脚をあまり曲げずに上半身を倒したり起こしたりするような動作がメインになってしまっているケースがあります。
このような動きをしてしまうと、脚やお尻ではなく下背部の筋肉ばかりに負担がかかってしまい、スクワット本来の筋力トレーニング効果が得られません。
上半身を倒したり起こしたりする動作で背中の筋肉を鍛える「グッドモーニング」という種目もあるにはありますが、そもそもトレーニングの目的がスクワットとは異なります。
スクワットのフォームが崩れて「グッドモーニング風」になってしまうのは、やはりNGと言わざるを得ないでしょう。
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