筋肉と超回復

筋力トレーニングの基礎

筋肉と超回復

それではまずは、筋力トレーニングにとって一番大切な要素である超回復疲労やダメージから回復した筋肉が、元も状態より強くなるしくみ。 について解説することにしましょう。

これは全てのトレーニング理論の基礎となるものですので、ぜひしっかりと覚えておいていただきたいと思います。

筋力トレーニングで起こる現象

例えば腕立て伏せやスクワットなどの筋力トレーニングを行うと、筋肉は普段の日常生活では考えられないような”大仕事”をこなすことになります。
そしてその結果、疲労が溜まるだけでなく、組織がダメージを受けることによって筋力が低下します。

これを「家」にたとえるなら、普段ならありえないような台風が襲ってきて、屋根の一部が吹き飛ばされたようなものです。(多少大げさですが…)

壊れた屋根

台風で屋根がダメージをうければ、あなたは雨や風が収まってから壊れた部分を修理しようとするでしょう。
そして恐らく、こうも考えるはずです。
「次に台風が来ても大丈夫なように、しっかり補強しておこう」
と。

屋根の補修

筋肉についてもこれは同じで、「ヤバイ!」というレベルの刺激をうけると、白血球に命令が下り、筋肉を「修復」するだけでなく、ダメージを受ける前の状態よりも強く「補強」するのです。

筋トレと筋繊維の修復

その結果、筋肉はより太く・強くなっていく。これが超回復疲労やダメージから回復した筋肉が、元も状態より強くなるしくみ。 と呼ばれる筋肉のサイヤ人的な特殊能力というわけです。

超回復疲労やダメージから回復した筋肉が、元も状態より強くなるしくみ。 を引き出すためには

もしも台風の風が普段とあまり変わらない「ちょっと強い風」で屋根に大したダメージがなければ、あなたはメンドクサイ思いをしてまで屋根を補強しようとは思わないでしょう。

また逆に、台風が竜巻のような威力だったり、補修する暇も無いほど次々に襲ってきたりすれば家は壊れてしまい、強い屋根が出来上がることは無いはずです。

これは筋力トレーニングについても言えることで、刺激が足りなければ大した筋力アップは起こりませんし、逆に必要以上に筋肉にダメージを与えてしまったら、「苦労したのに筋肉は弱くなった」というオーバートレーニング筋肉の損傷や疲労の蓄積に回復が追いつかない状態。 の状態に陥る事になります。

筋力トレーニングと効果の関係

だから筋力トレーニングの効果を最大限に引き出したいのであれば、まずは筋力トレーニングによって筋肉に与える刺激、つまり負荷の大きさと、しっかり筋肉を補修して超回復疲労やダメージから回復した筋肉が、元も状態より強くなるしくみ。 させるための時間を知っておく必要があるわけです。

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