腹筋運動（クランチ）詳細解説2

前回に引き続き、体を丸めて行う腹筋運動（クランチ）をの動作の詳細解説を行っていきましょう。今回はクランチの動作の中でも重要な、体を丸めていく動作についての解説です。

腹筋に力を入れて動作をスタート

仰向けに寝転がった状態から腹筋運動をスタートする時は「力を入れ始めるポイント」に注意するようにしてください。

特にとレーニングに慣れていない人は、頭に添えている手に力を入れて、「手で頭をお腹の方に引っ張る」ように動作を開始したり、手を頭に付けていない場合でも首だけ動かして頭をヒョコッと持ち上げてから、やっと上半身が動き出したりする場合があります。

しかしクランチはあくまでも腹筋運動ですから、腹筋が収縮する事によって動作を行わなくてはいけません。

腹筋以外の筋力を完全に使わないことは不可能かもしれませんが、手や腕、首などの筋肉は、出来る限りリラックスさせておきましょう。

腹筋の収縮を意識して体を丸める

そして起き上がりの動作でもっとも重要なのは、折りたたみ式ナイフのように腰を支点にして体を二つに折り曲げるのではなく、握りコブシを作る時に指を曲げるように、腹筋の力を使って体全体をイモムシのように丸めるということです。

このとき息は大きく吐きながら動作を行うようにしてみてください。
お腹に入った空気を追い出すことにより、腹筋をより効率的に縮めることが出来るようになります。

そして正しく腹筋運動を行った場合、頭はちょうどおヘソの部分を覗き込むような位置になり、背中の下のほうは床についたままでいることになるでしょう。

上半身全体で起き上がるタイプの腹筋運動（シットアップ）と比べると、動きの範囲が小さくて地味な動作に思えるかもしれませんが、実際にやってみると決して楽な運動ではないことに気づく思います。

トップポジションで静止

そして限界まで腹筋を収縮させたら、その時点で体内に残っている空気を全て吐き出すつもりで息を吐き切って、1秒くらいの間だけ体を丸めた姿勢をキープしてみてください。

腹筋を限界まで縮めた姿勢をキープするのはかなりキツイと思いますが、この動作をしっかり行っておくと、腹筋運動の効果が飛躍的にアップすることは間違いありません。