腹筋運動(クランチ)詳細解説3
前回に引き続き、体を丸めて行う腹筋運動(クランチ)をの動作の詳細解説を行っていきましょう。
今回は前回のステップで丸めた体を、徐々に戻していく動作についての解説です。
ゆっくりと体を伸ばす
体を丸めるステップの最後で、しっかり体を丸めた姿勢を維持したら、今度は腹筋に力を入れたまま、体をゆっくりと元に戻していきます。
方法解説のページでも書きましたが、重力にまかせて「起こした上半身を床に下ろす」のではなく、「丸めた体を伸ばす」ように、比喩で表現するなら硬く握った握りこぶしをゆっくり開くように、丸めた時の倍以上の時間をかけてゆっくり動作を行うようにしましょう。
なお、呼吸については体を曲げるときと反対で、吸いながら体を伸ばしていくようにします。パントマイムなんかで「空気を入れると膨らむ人形」のようなパフォーマンスがありますが、あんな感じをイメージするといいかもしれません。
そして体を伸ばしていくときも、腹筋の動きを強く意識しつつ、腕や手、首などはできるだけリラックスさせておくのが理想です。
背中の上部は床に付けない
腹筋を伸ばしていくと、やがて頭や背中は床に近づいてきますが、ここで完全に力を抜いてゴロンと床に寝転がってはいけません。
腹筋運動は基本的に自重トレーニング、つまり自分の体重(厳密に言えば上半身の重さ)を負荷にして行う筋力トレーニング方なので、体重を床にあずけてしまうと他のトレーニング種目でダンベルやバーベルを床に置いているのと同様に、トレーニングを中断していることになってしまいます。
腹筋をしっかり働かせるためには、背中の上部や頭、腕などは常に空中に浮かせたまま、体を曲げる→伸ばす、という動作を繰り返す必要があるのです。
ボトム・ポジションでは反動を使わない
腹筋運動を続けて何回も行う場合に、体を床に下ろした瞬間に「ふんっ」と息を止めて、まるで床で体をバウンドさせるかのように上半身を起こす人がいますが、これはあまり良い方法とは言えません。
腰や背骨、首などに無理な力をかけないためにも、腹筋運動(クランチ)では、常にゆっくりとした動作で体をコントロールするようにしてください。
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