こんな懸垂はNGだ!
一生懸命トレーニングしているのに、なぜか思うような効果が得られなかったり、人から見て「変なフォーム」になってしまっていてはとても残念、無念です。
というわけでこのページでは、懸垂の「NG!」な例について解説していきましょう。
体を十分に上げない、又は下げない懸垂
特に回数を重視して懸垂を行う人に多いのが、無意識のうちに体を上下させる範囲をごまかしてしまうことです。
「顎がバーの高さを越えたら一回」という感覚があるためか、体をちょっとしか下げずに動作範囲(懸垂で体を上下させる本来の範囲)の上の方だけでヒョコヒョコと上下運動する方法で行っている人をよく見かけます。
また、逆に「体をある程度持ち上げればOK」という感覚で頭がバーの高さくらいに届いたら、すぐに体を下ろしてしまったりする方法も、もあまり効果的とは言えません。
体を上下させる範囲を限定すれば確かに動作は楽になり、懸垂の回数をこなしたように感じるかもしれませんが、それは「ごまかし懸垂の回数」にしかなりませんので注意しましょう。
バーに飛びついて行う懸垂
『懸垂(ワイドグリップ)ステップ別解説1』でも書きましたが、懸垂の動作を始めるときに、ジャンプしてバーに飛びついた勢いを利用して始めの1レップ動作を繰り返す回数のこと。 目(一回目)の動作を開始してしまう人がいます。
例えバーが飛びつかなければ届かない高さにあったとしても、まずは重心をしっかり安定させて、それから自分の体を背中(広背筋)や腕(上腕二頭筋)などの筋力だけで持ち上げるのが懸垂の基本です。
体をやたらと前後に振る懸垂
別の例では、極端に言うと鉄棒競技をするかのように体を前後に振りながら懸垂する人がいますが、これも背中の筋力ではなく勢いの力を利用した一種の「ごまかし懸垂」になってしまいます。
やはり特別な目的が無い限り、重心はきちんと安定させてた状態で懸垂を行うのが基本です。
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